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  我々はレッスンを受けにやってきた

工作舎 『全宇宙誌』1979年 より転載

何と言ったらよいでしょうか。一惑星を生命のレッスンの場とすれば、この地球も或るレベルの学校であり、私達がその地球へ生まれ出たと言うことは、そのレベルでのレッスンを学ぶために自ら選んでやってきたのだともいうべきなのでしょうか。

人間の生涯は一回限りではなく、転生を経ながら惑星から惑星へ流転の旅を続けているとしか私には思えません。といって"宇宙の放浪者"という感傷的なイメージもなく、とにかく創造者のパワーに生かされながら、各惑星でレッスンを学びながら進化していくのが人間であるという気がするのです。

この広大な宇宙空間には人間の住む惑星が他にも無数にあるでしょう。なければ星々が創造された目的が無意味になります。案外、地球近辺の惑星群に高度な発達をとげた人類が居住して、地球の情勢を観察しているのではありませんか。哀れな地球人どもよーと憐憫のまなざしで見ているのではありませんか。ユーフォロジーをやっていると、どうもそうとしか思えません。

だとすれば、この行き詰った地球に一大光明が見出せることになります。なぜなら、この地球にはもう地球人全体の運命を変えるほどの救済者が存在しないからです。私はこの地球を汚れ果てた泥沼だと思いたくありません。やはり宇宙の唯一の創造者によって生み出された一つの聖地なのでしょうが、それを泥沼だと思っているのは地球人の錯覚にすぎないと思います。

しかし、この錯覚による習慣的想念を矯正するほどの力を持つ人がいないのです。自分の所へ来い、そうすれば救ってやろうという人がたまにいますが、お金をとるだけで、まやかしのものにすぎません。

そこで別な惑星に住む(と思われる)偉大な人類に呼びかけたいのです。もう我々地球人だけでは手に負えないほどに悪化した状態を根本的に改善するための何らかの手段・方法を示していただきたいと。公害・戦争・食料不足等による切迫した危機を解消するための何かの手段を具体的に教えてもらいたい。地球上の全人類を驚喜させるような良い方法のシルシだけでも見せてもらえれば、世界は大きく変化するだろうと。

私は思考上の複雑な要素をすべて排除して単純に考えていますが、如何なものでしょう。

別な惑星から宇宙船が大挙して飛来し、地球上の大都市の上空に出現して、幅500メートル、長さ2キロもあるような大垂幕をたらし、「地球人を救いに来たれ!」という巨大な文字を見せればどんな騒ぎが起こるでしょうか。歓喜か、恐怖か、嘲笑かーとにかく何らかの反応が起こるでしょう。その反応が起こるだけでも全然やらないよりはよいでしょう。どだい地球人は睡眠中であるーというような不遜な言葉を吐きたくはありませんが、何かに気づいていないような気がするのです。

大いなる反応をおこさせるような刺激が全く存在しないままに、惰性的にたいした目的もなくずるずると生きている地球人の脳天に一発喰らわせるには尋常一様な手段では駄目です。

エドガー・ケイシーの予言にあるような地球上の物理的大変動でも発生しない限り地球人の想念に一大変化が起こることはまずないと思われるこの頃、はるかなる惑星群の偉大な人類にこのような願いをかけています。

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