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  古代マヤの謎 第7話 

7つの謎と奇跡 1981年主婦の友社発行 より転載

エネルギーの力線については各種の説がある。『宇宙・引力・空飛ぶ円盤』の著者でイギリス人科学者のレナード・クランプは、宇宙空間に創造波なるものが満ちると考え、これが変調して物質と空間をつくり出すとした。

「太陽のピラミッド」の内部を透視する

ウイルヘルム・ライヒは、宇宙のあらゆる物質の分子、あらゆる空間に一定の線状の力線が走り、特殊な状態下でふえると言う。性質は少し異なるが、これはメスマのいわゆる動物磁気、カール・フォン・ライヒェンバッハのピラミッド・パワーとも類似している。しかしオーソドックスな科学ではまだ認められていない。

古代人も地球を生きものと考えて、磁場に関連した神経組織のようなものを想定した。そして力線の結び目から結び目を走る不可視の直線をヘビまたは竜で象徴化した。中国人はこの力線の流れを陰と陽の2種類に分けて白虎と青竜であらわしたのである。”陽”は山の峰や丘の稜などに沿って走ると考えられ、"陰”は谷や川や地下の水路に沿っているとみなされた。この陰陽が合体して宇宙の創造力になるという。

▲太陽のピラミッド。

とにかく、不可視の宇宙的エネルギー線が古代人に認識されたことはたしかで、この線の2つの流れが交差する場所を聖域とし、そこに神殿やピラミッドを建てたらしい。具体的に言えば、それは地下の自然の泉を持つ洞窟なのである。ここに最強力な宇宙エネルギーが存在したと古代人は信じて、その場所を聖所としたことは、マヤの古代遺跡にしばしば洞窟が残っていることからもわかる。しかしそれは偶然の一致か別な目的に使用されたのではないかとの疑問も出るだろう。

非科学的だとのそしりをまぬがれ得ないかもしれぬが、ここでひとつ透視能力者を登場させることにしよう。

遠隔透視という現象は多くの実験からみて確実に存在する一種の超能力である。ごく少数の人のみに発現するこの特殊な力の性質やメカニズムは科学的に未解決だが、仮説としては、ある物体から発せられる波動または放射線をなんらかの形でキャッチできる人がいて、その物体の形状を肉眼でなく人体内の未知の力で再現するのか、または物体の形状のコピー化された映像が未知の搬送波に乗って伝播するのを、肉体内の特殊な器官がキャッチするとも考えられる。過去に発生した出来事もやはり波動として”どこかに”残留するので、それをキャッチすれば過去透視となり、未来に起こる事件のバターンもやはり波動により一種の青写真として”どこかで”形成されているとみてそれをキャッチすれば、未来透視となる。いずれにしても究極は物理的なものだろう。

1930年、フランスの透視能力者ポール・ベルジエールが、テオティワカンの「太陽のビラミッド」の写真を透視して、第一層の基底部から約3メートルの深さの所に、別な通路へ通じる秘密の入口を発見したと声明した。もともと彼はスイス、カナダ、米国で地中の鉱脈の透視を専門にしていた男である。

それによると、この秘密の入口はふさがれているが、ピラミッドの中心部に一個の室があって、そこまでトンネルがつながっているという。しかもその室の右側には小さな通路があり、左側には別な部屋があって、そのなかに黄金製と思われる6個の品物が並んでいるというのだ。

これに興味を持ったのはアメりカの『美術と考古学』の編集人アーサー・スタンレイ・リッグズである。早速メキシコ市の学校教育局長と共にベルジエールの資料を調査しようとした。ところが考古学課長のドン・ホセ・レイガダス・ベリッツはけんもほろろな態度を示し、そんなトンネルなどあるわけがないといって相手にしない。 

これで透視能力者の爆弾宣言もまやかしとして葬り去られたかにみえたが、一方、考古学者のルネ・ミリヨンは、ベルジエールの透視のことなど知らぬまま、自分なりの確信を持ってピラミッドの内部探険を計画していた。そして1959年にワシントン市の国立科学財団から資金を引き出すことに成功し、調査隊を組織したのである。だがその前にマヌエル・ガミオとかエドゥアルド・ノグエラというような考古学者が、独自の説によりトンネルの存在を信じて探索したが失敗していたのである。もちろん彼らもベルジエールの透視のことは知らなかった。調査隊はノグエラの言うトンネルの入口と思われる穴から55メートル入った所でまず壁の跡を発見し、続いて南北に小さなトンネルが分かれるなかを前進して、ビラミッドの中心付近で壮大な墓所と思われる跡に出くわした。ここには、はるか古代のピラミッドが1基あった!土の周囲を煉瓦で築いたもので、あらい石と玉石で仕上げてあるが、かなり崩れている。また、かつて巨大な坑と思われるものもあった。

こうして「太陽のピラミッド」のなかには何もないという考古学上の定説は早くもくつがえされたのである。

ミリョンの調査隊が報告書を作成していたあいだに十年がすぎた。

すると1971年の秋に大雨が降って、「太陽のピラミッド」の主石段の基底部がへこんだので、 この遺跡の管理人エルネスト・タボアダがそこを調べてみると、古代の半分こわれた石段の跡を発 見した。みると、自然の洞窟の入口に通じる坑へ6メートル下がった石段が出てきた。この洞窟は高さ2メートルあり、水平にピラミッドの基礎部につながっている。

詳細は省略しよう。この入口はピラミッドの主石段の中心部と一致したので、テオティワカンの あらゆる発掘の監督をしていたホルヘ・アコスタが、この洞窟の入口はピラミッドの建設が始まる前から知られていたにちがいないと考えた。つまりこの洞窟を基礎としてピラミッドが建造されたと推定したのである。

この洞窟は天然の構造で、高さと幅が約2メートルあり、東の方向につながっている。メキシコ大学地質学研究所のフレデリック・ムーサー教授は百万年も昔に熔岩でできたと推定した。周囲の壁が泥土で塗られ、天井には平石が敷かれている。更に奥へ進むと住居跡があり、壁にモルタルの 塗られた跡も見られたが、トンネルを103メートル降りた所で、調査隊は驚くべき光景を発見した。不規則な四葉つ葉のクローバー型の洞窟が配置されているのだ。各室は周囲が言いし20メートルあり、天然の構造らしいが、人間の手で広げた跡もある。緻密な床の上には多数の粗末なツボと、ジャガーの皮の服を着た神人同形の人物像を美しく彫り込んだ平たい円盤状の物があった。人骨は見あたらない。多数の鏡も発見されたが、これは予言を行うために用いられたらしい。更に岩石で作ったパイプの破片があったのをみると、地下水流を通すために使用されたらしい。

こうして調査隊は、メソアメリカの遠い太古から、洞窟というものが創造と生命のシンボルとして重視されたことを知ったのである。また泉は地下世界への入口として神々へ通じる経路とみなされていることも知った。チチェンイツァの「いけにえの聖泉」が代表的なものである。

古代のメソアメリカにニ種類の基本的儀式があった。ひとつは太陽崇拝で、これは男が大ピラミッドの石段か頂上に立って行う。他の一つは母なる大地と暗黒の力に捧げて女が行うもので、夜間、洞窟内で行うのであると、考古学者セリア・ナッタルが述べている。しかし、夜の儀式妄で女が司祭になることは危険や邪悪がともなうという思想が起こってきた上、特に昔のユカタン半島では、夜の儀式中に男たちが竜舌蘭酒(りゅうぜつらんしゅ)をむちゃくちゃに飲んで暴れるので、女性原理の夜間宗教は退化してしまったという。

とにかくベルジエールのトンネル透視は見事に確証されたのである。

第8話へ続く

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