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 バトラーで目撃された宇宙人

日本GAPニューズレター 第37号 昭和38年6月10日発行 より

1967年3月20日の夜もふけて10時15分頃(東部標準時)、ペンシルヴァニア州バトラーのリプル氏とその娘ジーンは、或る異様な光を見ようとして近隣へドライヴに出るために自家用車を引っばり出した。その光(複数)というのはリプル夫人がかねてから目撃したもので、「低空をスイスイと飛び廻る」と語っていた。

リプル家は家屋や農場が散在する人口の少ない地域にあり、またセスナその他の軽飛行機が使用する個人用飛行場から1マイルの所にある。リプル氏の家族は夜間飛行を見慣れているので、夫人が見た光体群は付近を夜間に飛ぶ飛行機の機体にあるランプ類だとは全く考えられなかった。それは異様な動き方をする光体群の奇妙な行動なので、リブル氏とジーンは車で調査に出かけることにしたのである。2人は裏道一帯を乗り廻したが、当初何も見えないので、道路を離れて車のライトを消し、事件が発生するのを待つことにした。

光  球  群

駐車して数分間しかたたない頃、もっとよく見ようと思って車外へ出たリプル氏は、道路から約1マイルむこうの200フィート上空に2個の光球を見つけた。2人が駐車した車道はその観測地点から少なくとも1マイルほど下り坂の直線コースとなっている。最初から光球がよく見えたが、それは肉眼で見る際の満月よりわずかに小さかった。

光体は互いに少し離れて平行したままリプル父娘の方へ進行して来た。約半マイルの所まで来たとき光体はそれぞれ位置を変えたが、同じ平行な進路と相互間の距離を保ち続けた。しかしそれらはかなり大きく見えてきて黄白色に輝いたけれども、進行中に地面を照らしはしなかった。

リプル氏と娘は最初2機の自家用機が着陸用ライトをともして、車のとまっているハイウエイに着陸しようとしているのだと思ったが、これに反する2、3の要素があった。無音であること。自家用扱なら多くの小標識燈をつけていること。しかも3月の暗黒の夜空を確実な編隊飛行を行なって最後に無燈火の狭いハイウェイに清隆するとはベテランの高等飛行士でもやれそうなことではない。

リプル父娘は高まる関心をもって2個の光体が坂道の4分の1マイル彼方の道路上に着陸するらしい様子を見守った。すると光体は時速約7,80マイルのスピードで坂道を進行して昇って来たが、それは2台のオートバイのヘッドライトが10フィートの間隔をおいて競争しているようだった。リブル氏が車のそばで恐怖のためにマヒしながら立っていると、ジーンが父親にむかってわめいた。「キャーッ! 車の方へ来るーッ」

衝 突 コ ー ス

 リプル氏は車の窓から手を入れてへッドライトをつけた。しかし不思議な光体は車との衝突コースを前進し続けて、やがて50ヤードの所まで来るとフツと消えてしまった。避けられない激突だと思ってうずくまりながら極端に緊張していた2人は驚いたことに車の鼻先から数ヤードむこうに5人の人影が不揃いのまま半円形で立っているのを見たのである。これでよけいにショックを受けた2人はあわてて飛びさがった。

奇 妙 な 人 間 た ち

数秒たたぬうちに父娘は車に乗り込んだ。父親が車のエンジンをかけて後退しようと一生懸命になっているあいだにジーンは"人間ども"をよく見ることができた。彼女は次のように語る。

「相手は車から約10フィートむこうに立っていました。みんな人間のようだったけど、顔は全く無表情で人間の顔みたいではなかったわ。眼は―眼と言えるなら―この長さくらいの水平な長い切れ目なのよ(と言いながら切れ目の長さを示すために人差指と親指をひろげてみせる)。虹彩やひとみは見えなくて、ただ切れ目だけだったわ。鼻は細くてとがっていて人間の鼻みたいで、口は眼と同じように切れ目でした。

相手のうち4人は身長が5フィート7インチくらい。5人目はかなり低くて約5フィート。みんな天井の平たい野球帽に似た帽子をかぶっていて、その下には金髪がのぞいていたわ。4人の背の高い人間たちの髪は耳まであったけど、背の低い人の髪は肩までたれているの。女じゃなかったかしら。耳はよく見えなかったわ。 

5人ともみな少しゆったりした同じ型の服―ハンターの服装みたいな薄緑色のシャツとズボンを着けているのよ。何もかもだぶだぶしていたわ。 

顔と手の皮膚はザラザラしていて、キズだらけの筋肉、またはひどく焼けた皮膚に似ていたわ。

何もしないでただ立っている相手を見るとゾッとするような感じでした。光体や人間に関連した物音は聴こえないの。父は車中へ入ろうとしてドアーの把手を殆ど折るところだったわ。エンジンをかけたとき一旦後退してから相手をよけて前進したけど、車は道路の端においてあったので、まっすぐに前進したら、相手はまん前に立っているのだからみんなをひき倒したでしょう。

今日までこの事件の詳細が私の心中にはっきり残っているわ。私にも父にとっても最も忘れがたい体験でした」

調 査

リプル氏が調査者たちに語ったところでは、彼は逃げることに夢中になっていたので、車中の後部座席から娘が見たものについては娘の説明にまかさねば仕方がないが、"人間たち″をチラリと見たのでその人数と背の高さには同意するという。

最初リプル父娘は家族の親しい友人だけにしか体験を話さなかった。2人は他人の嘲笑によってリプル氏の仕事に重大な影響が起こることを恐れた。その仕事というのはバトラー地区における重要なものである。そしてこのような奇怪な事件に関連して彼の名が表沙汰になれば身の破滅を招くだろうと思ったのだ。ジーンは土地の高校の特待生である。

1967年10月下旬にピッツバーグUFO研究会はこの事件に徹底的な調査の手を加えた。この頃までにはリブル父娘は研究会々員の行なっている種々のまじめなUFO研究について聞いていた。会員の殆どは各自の専門分野において学位を持つ科学者である。そこで父娘は会員たちに情報を伝えることにした。

調査者たちはリプル父娘が賢明な人で、友人や近隣の人々によく知られ、好かれている人物であることを発見した。事件のあらゆる点をきびしく追求して対話をテープに録音した後、研究会は父娘が述べた話を疑う理由はないことがわかった。

質問攻めにあったジーンは最初慎重に発言を避けた新しい事柄を話し出した。どんなにバカらしく聞こえようとかまわないから、専件に関連した事でほかに興味ある事実はないかと尋ねられて、彼女はかなり重大だと思われる奇妙な体験を告白した。

「光体が道路上を車の方へ急速に接近するにつれて、私は頭の中に多勢の声を聴きました。耳でなく頭の中でそれを感じたよぅだったわ。こんなふうに響いたの。『動くな・・・動くな・・・動くな・・・』声は『動くな』をくり返し続けたけど、その声は『ウーゴークーナー』というふうに間伸びしていたわ。光体が消えたとき声も同時にとまりました。父は何一つ聴いていません。それで私は幻聴を起こしたのかと思ったわ。だけど今はよくわからないのよ。ただそのことをお話したかっただけです」

会員たちは、病的興奮状態に近かったジーンは事件後ただちに土地の教会の牧師の所へつれて行かれて慰められたことを知った。父親も行った。牧師も父親も"悪魔"がみずから出現したのだと考えた。牧師は(名を秘すように要請した)父娘の証言を確証した。リプル氏はしばらくしてからあの奇妙な事件の跡が何か残ってはいないかと思って現場へ引き返したが、何も発見できなかったという。

(終わり)

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