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新アダムスキー全集

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中央アート出版社
TEL : 03-3561-7017
E-mail :info@chuoart.co.jp
 金星旅行記−死と空間を越えて− 第2話

GAP Newsletter No.74 1981 より

地球は地軸傾斜期に入っているが科学者は気づかないのか!?

1960年12月、アダムスキーは金星の大母船に乗り込んで、亡き妻メリーが金星人の少女として生まれ変わっていることを知り、驚愕した!そしてその少女と対面し宇宙の法則を伝えられた!


■ 地球は地軸傾斜周期にある

発生している自然界の物理的な変化がくり返し討議されました。私たちが学びつつあるように彼らブラザーズもまた学びつつあるのだということを忘れてはなりません。以前にお話をしたと思いますが、変化の過程にあるのはこの惑星ばかりでなく太陽系全体がそうなのです。しかしこの地球は太陽系全体に発生している他の諸変化とともに周期的な"地軸傾斜"を体験しつつあります。このようにして作り出されるもろもろの結果の組合せこそ彼らブラザーズが長いあいだ密接に地球を観察してきた主な理由となるものです。

▲ソ連の金星探査機ヴィネラ13号

これらの結果によってブラザーズは全太陽系中に何を期待すべきかを知ることができるのです。この太陽系中の全惑星が異常な気象状況を体験しつつあるのですが、地球だけは"地軸傾斜周期"と太陽系の変化との両方から影響を受けています。しかし科学者はこの事実に気付いていません。

この太陽系中に起こると思われる事柄を少しでも理解し得るようになるには、宇宙について明確な概念を持つ必要があります。聖書の中の"天"という言葉は宇宙空間と太陽系内の空間の両方を意味します。

宇宙空間は初めもなく終わりもなく、その中に無数の太陽系があって各太陽系はそれぞれ惑星群を従えています。『宇宙からの訪問者』第2部第5章の中に、宇宙空間が初めも終わりもない海にたとえてあったのを記憶しておられるでしょう。その活動はかなり説明されましたし、太陽系やその形成について少しばかり述べてありました。中央の太陽のまわりを完全なタイミングをもって回転している惑星群を従えた一太陽系は"一単位"と述べられました。

そこからこの問題を取り上げて、もう少し深く堀り下げてみますと、一太陽系とは、物体(惑星)にたいする圧力によってその惑星群をそのままの形に保っための原因となる力の組織化された一単位であるといってよいでしょう。と同時にこの力は各惑星にたいしてそれらの活動と軌道上の公転を続けるのに必要をエネルギーを供給しています。かわって太陽系は単位内の惑星群が支持されているのと等しく宇宙空間によって一単位として支持されています。

太陽系や宇宙空間にみなぎるこの力の活動は海洋中の渦巻きにたとえることができます。太陽の引力を太陽系の中心とした渦巻きです。海洋中の渦巻きの中心たる引力が弱ってきて、ついに支配力としての存在を停止するとき、それまで渦の活動の中に集中していた泡を含む微小を物質は海洋の総体的な活動の果てしない広がりの中へ解放されます。

太陽系の活動についても同じことがあてはまります。中心の引力が減少して変化し、惑星群のまわりに存在していた圧力がなくなれば、各惑星は崩壊して元のガス状と宇宙戯とに還元しでしまいます。

これは一瞬間に起こるのではありません。私の知る限りでは、その崩壊活動に要する時間は不明です。しかしバランスという宇宙の法則に従って、一太陽系が崩壊過程に入るにつれて別な太陽系がかわりに形成されるのです。

ごく最近、一科学者が太陽の磁極が逆転したと声明したことをみなさんはご記憶でしょう。これが地球にどんな影響をおよぼすかについて当時少し議論がありました。非常に申し訳ないことに、私はブラザーズと会ったときに、この間題を持ち出すのを忘れたのです。それで彼らはこのことについては何も言いませんでした。しかし私は自分でこの間題を考えてみますと、この太陽の変化は私たちにもそうであるように彼らにとっても新しい問題であるにちがいないと思われます。彼らは"傾斜周期"を体験した惑星群の記録を持っています。ご存知のように、その件に関してはこれまで私と話し合ったことがあるのですからー。

しかし現在発生しつつある現象は彼らにとっても未知の事柄であり、それで彼らも概してその結果がどんなものになるかを正確には知っていないように思われます。彼らは注意深い観察によって宇宙のひとつの型が展開しているのを見ています。われわれの太陽系が崩壊の過程にあることを彼らが発見すれば、このことを私たちに知らせるでしょう。地球の人工衛星も発生しつつある変化を探知して警告するかもしれません。

近隣の惑星人たちはほど遠からぬ所に新しい太陽系を発見しています。これは人類が住むのに充分に準備がととのっているほどに長く創造の過程を経ています。私たちの太陽系の各惑星が崩壊の過程にあることが彼らの観察によってはっきりすれば、彼らはこの新しく発見された太陽系の各惑星へ移住してしまうでしょう。彼らはこのような必要が起こってくるならば、地球人の宇宙にたいする関心と発達がこの世界の人類にも移住の手段を講じるほどに急速に高まることを望んでいるのです。

もしそうなれば、それはちょっとした聖書の予言の実現となるでしょう。イザヤ書第65章17節「見よ、私は新しい天と地とを創造する。さきの事はおぼえられることなく、心に思い起こすことはない」。またマタイ伝第24章35節にあるイエスの言葉「天地は滅びるだろう。しかし私の言葉は滅びることがない」などがそれです。現象は変化するでしょうが、イエスの語った宇宙の諸法則は不変です。多くの太陽系が生み出され、やがてまた消え去ってゆきますが、無限なる宇宙には初めも終わりもなく、永遠にそのままにあるでしょう。

以上の事柄すべては何も知らぬ人にとってはきわめて恐ろしいことのように聞こえるかもしれませんが、創造の法則が、転生(生まれかわり) の法則を通じて生命の永続性を与えてくれるのです。

12月の初めにブラザーズと会談したときの2日目に、この転生の法則の真実性がはっきりと証明されました。私はいつもそのことを信じていたのですが、自分にとってそれを証明する方法がなかったのです。

■ 亡き妻メリーは金星人に生まれ変わっていた!

私はその日いつものようにブラザーズに会いましたが、今度は直接に宇宙船へ乗り込みました。船内で会った人々のなかに、私が特に心をひかれた12歳ないし14歳くらいの"非常に美しい少女"がいました。

彼女はまるで私を知っているかのように私の方へ歩み寄って来ましたが、これは彼女が前生で私を知っていたからでした。彼女は前生から強い記憶を持ち運んでいて、私との会話で言葉少なに、彼女自身が実は1954年に死んだ私の妻メリーの生まれかわった姿であることを告げたのです! 彼女には英語は困難なようでしたが、すぐれたテレパシーの力を持っており、私が彼女の言おうとすることを理解しているかどうかをはっきりと知ることができるようでした。

かなり以前に、彼女が宇宙船で私に会いに連れて来られるかもしれをいという約束がブラザーズからされていたのですが、これはその約束の履行であったわけです。まだ子供ですが容貌は大部分私の生前の妻に似ています。私の心中にはべつに疑惑の影はありませんでしたが、確信したいと思って、かつて2人で体験した事柄で私の記憶に強く残っている出来事を彼女が記憶しているかどうかと尋ね始めました。

すると彼女は、地球のことや地球上での体験は忘れたいので、そのようなことは質問しないようにと私に頼みました。

しかし私はどうしても確信したいと思いましたので、2人が結婚する前に共に楽しみ合ったある出来事について尋ねてみました。すると彼女はそれを覚えていたばかりでなく、それに関連した詳細な事柄を2,3語りました。これはひとつの証明になりましたが充分ではありません。なぜなら彼女は私の想念を読み取っていたかもしれないからです。

私は彼女に「をぜ忘れたいのですか」と質問しました。すると彼女は「私たちの生活を通じて起こった多くの小さな出来事 − なかにはあまり楽しくなかった出来事もありますが − のすべてを思い出したいのですか」と聞き返しました。そして次のように語ったのです。

「人間がおとなに成長するときに、本人は楽しかろうと楽しくなかろうと、時間や労力を浪費してまで自分自身の幼年時代のあらゆる出来事を思い出そうとはしません。現在というものは生きるため、学ぶため、最大限に楽しむためにこそ今ここにあるのです。ですから別な問題や別なレッスンがやって来るにつれて、それらを解決したり学んだりするための確固たる基礎としてとどめられる宇宙的な性質を帯びたレッスンだけを残して、あとは完全に忘れられねばなりません」 

それはもっともなことですが、しかし私はある出来事に関してそれとなく質問を試みました。これは今から約20年前に発生した出来事で、そのときいくらか不愉快な事もありましたが、とにかく2人である程度楽しんだ出来事なのです。

彼女は記憶していました。しかもその事について私が忘れていたある詳細を内容にまで及んで私の記憶を呼びさましてくれたのです。すると彼女は話題を転じて、現在彼女が金星行っている事について語り始めました。

■ 過去に執着してはならない

金星では幼少の頃に互いに物事を教え合うのが人々の習慣になっているようです。メリーは私たちがほとんど知っていない宇宙の法則を沢山学んでいるということで、しかもその知識を同じ惑星の年下の子供たちに伝えているということでした。もちろん彼女は現在メリーという名前などを持っていませんが、以上の記憶からして、彼女が私の妻であった当時に彼女を知っていた人々はたしかにメリーだと言っています。

彼女が私と一緒に暮らしていた頃、宇宙の法則について私たちが議論したり、彼女がそれを理解していをいと私が思ったことなどをメリーは思い出しをがら微笑するのでした。たしかに彼女は私が感じていたよりもはるかに深い理解力を持っていたのです。そして彼女の現在の生命の進化のための基礎としてその理解力が役立っているのです。

また彼女はそれまで私が信じていなかったけれども彼女の現在の生活が立証している物事などを語ってくれました。しかし、だからといって私を小気味よさそうに見ている様子はありません。むしろ彼女の言葉は簡潔で、しかも愛情に満ちていて、それがこんな幼い子供の口から出ることに私は驚いたのでした。
(注=1954年に他界して7年後の1961年に12歳ないし14歳ぐらいに見える少女と会見したというのは不合理だと思われるだろうが、金星では子供の成長が地球よりも早く、出生して数年後には地球人の10歳くらいの体格になるとううことである)

以上の体験はかつてブラザーズが私に語ってくれた話の真実性、すなわち人間が"死"と呼ばれる過程を通過する際に、それは全く一軒の家から他の家へ移住するにすぎないという説明を立証しています。環境に取り巻かれたその新しい家は、移住者がかつて前生で生きていた当時に自分で準備した基礎と方法如何にかかっています。私はそのことを長いあいだ信じていましたが、それを証明してもらう必要がありました。それで私はメリーに、前生でこちらの山(注=カリフォルニア州南部のパロマ一山)にいた当時に存在したある状態などについて尋ねてみました。

これも彼女は覚えていましたが、しかし彼女自身の目付きや、また現在の金星での生活を充分に何の束縛もなしに生きるために過去の生活を忘れさせてくれという妓女の願いなどのため、私はそれ以上その阻題を追求はしませんでしたが、ともかく確信しました。

そこで彼女に写真を撮らせてくれと頼みましたら、彼女はこれも拒絶し、写真というものは私の想念を彼女の方へ結びつけるための強力なヒモになるし、また私がその写真をだれかに見せるならば、その人の想念をも直接に彼女の方へ向かわせることにをるのだと説明しました。私がこれまで何度も力説しましたように、彼女も想念の力を説いていました。

また彼女の語るところによりますと、過去を忘れたいという理由は、宇宙的進歩において全然価値のない非常に多くの個人的な出来事を過去が保っているからだということでした。これは私たちの生活においてさえも真実であることを私たちは知っています。

私たちはみな長いあいだ365日の毎日を送って生きてきました。毎日は各自の現在の進歩の段階にまで引き上げてくれた多くの出来事で満ちています。

しかし私たちは過ぎ去った日々の特定な出来事をひとつひとつ思い出そうとしているではありませんか。そのどれもがすでに目的を果たしたのです。必要を場合に私たちにとって立派に役立った多くのレッスンをすでに学んできたのです。それにもかかわらず私たちはそのレッスンを与えてくれた出来事を明るみに出そうとして過去詮索しているではありませんか。だからこそ一生涯から他の生涯へ移動することになるのです。

■ 自殺者、戦死者、事故死者、殺人の犠牲者の来世はどうなるか

この生まれかわりの問題を語り合っていたあいだに、自殺者、戦死者、事故死した人、殺人による犠牲者などの運命についてメリーに尋ねてみました。すると人間はだれもがあるレッスンを学ぶためと奉仕するために生まれてきたのだと前置きしてから彼女は次のように述べました。

「人間が何かの理由で進歩を中断されたとき本人は元の目的を完遂するために元の宇宙の教室(注=元の惑星)で生まれねばなりません。人間は学ぶ必要のあるレッスンまたは、しなければならない奉仕から決して逃げ出すことはできません。

恐怖、憎悪、復讐などの想念を持ち運んでいる多数の戦死者の場合は各自が元の惑星へ帰ります(注=元の惑星で生まれかわる)。すると今度は想念の力のために本人が前生から持ち越した精神的態度と全く同じ状態のまま生まれてきます。

大抵の場合このような精神状態を持って生まれ出た理由は本人にも周囲の人々にも理解されません。これは今日世界が直面している無数の青少年犯罪者を生み出す原因となる一大要素にをると言えます(注=戦後の多くの非行青少年は戦死者の生まれかわりが多いの意)。

しかしそのレッスンは、問題の青少年と、戦死者に時宜にかなわをい死亡を生ぜしめた状態にたいして責任ある、しかも青少年犯罪者を処理しなければならない人々(注=戦争責任者)との両方によって学ばれねばなりません。

自殺者については、これもまたみずから放棄して逃げ出そうとした諸問題を解決するために本人は元の惑星へ帰ります(注=元の惑星で生まれかわる)。当然今度は環境は異なるでしょう。ときとしてこれは本人のためになることがあります。それはちょうどある教師について多くの困難を問題をかかえている子供が別な教師につくことによって自分のレッスンをもっと容易に理解するようになり、自分の諸問題を容易に解決するようになるのと同じです」

しかし言うなれば必ずしもそうであるとは限りません。私(アダムスキー)としては、それは自分のレッスンを学ぼうとし、問題を克服しようとする個人の真実の欲求と、それとも、そのレッスンや問題にそむいてふたたび退化するかどうかにかかっていると思います。

「事故死の場合は、ある死者は自己の天命を全うしたようにも思われ、これは新しい生涯に入ってゆくための始まりのように見えます。しかし、この場合もいつもそうだとは限りません。環境の如何にかかわらず法則は働きます。もしレッスンが成就されているならばその人はたぶん新しい教室(注=進歩した別な惑星) でレッスンを学び続けます。そうでをければ元の教室(注=元の惑星) へ帰るか、それとも同じ程度に発達している別な惑星へ行きます」

>>第3話へ続く

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