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 宇宙・引力・空飛ぶ円盤  by レナード・クランプ

G 重力のメカニカルな譬え   UFOと宇宙 No.8 1974

これまでは宇宙船推進の重力場理論について述べただけで、まだ宇宙船そのものに関して話してはいない。そこでこの際、基礎にもどって重力のもつ諸要素をはっきりさせる必要がある。重力を理解し始めたときこそ円盤が用いている推進原理がわかるようになるのだ。

世界中の科学者は電磁気的な現象に関して相当な研究をやってきたけれども、アインシュタインがやった仕事を除いては、その"兄弟"である重力についてほとんど何も解明してはいない。単なる"獣力"によって重力を克服しようとしている航空力学の学者はなおさらである。ここでファラデーがある実験中に電気と重力とのあいだに何かの関係があるかもしれないことを発見したということと、電気エネルギーを応用して重力から直接に"揚力"を得ようと努力したことを述べておくのも興味がある。彼がどこまで到達したか、結果がどのようになったかはナゾのままだが、一つだけ確かなことがある。電気エネルギーを利用して直接に"揚力"を得る可能性が大であることを彼は知っていたということだ。もちろん現在もこの目的を追求して努力している人が他にも多くいる。この人々は助成を受ける価値があるのだ。

このような人たちのなかで傑物として尊敬にあたいする人がいる。本人は盲目で点字も読めないのだが、ダイナミック反重力の完ぺきな数学的理論を樹立した。その人はドイツ、ゲッチンゲンのB・ハイムである。彼は電磁力を利用すれば地球表面から船体を"反発"させることが可能だと信じている。

この問題に関する高度に数学的な論文は、1952年9月にシュツットガルトで開かれた国際宇宙工学会議で発表されたが、すばらしい業績であると称賛されたのである。

科学界においては、ある問題を何らかの譬えによって説明できないものはない。そうすると重力を説明するのによい例があるだろうか?次のように考えれば、ある程度真実に近くなるだろう。

空間で手から放たれた物体を何も支持するものがない場合は、その物体が落下しているように見えるということや、ガリレオのピサの斜塔の実験で示したように、真空中のあらゆる落下物は質量に関係なく等しい加速度で地上へ落ちるという事実などは別として、重力に関してはほとんど何もわかっていない。

物体Aが物体Bよりも2倍も多くの原子を持っていて、その両方が自由空間にある場合、2つの物体は互いに引っ張り合い、そのときAはBよりも加速度が大であると言えば、これはまず上々である。しかし両方の物体をつなぐ媒体がなければ、互いにどのようにして影響を与え合うことができるだろう? たしかに、ちょっと考えてみれば、そこには一種類の加速度が存在するにすぎないことがわかる。これは両方の物体に関係のある加速度であって、両者を釣り合わせる第3の物体は存在しないのだ。

こうした事柄を心にとどめておくと、別なモデルを作って、これにたとえることができる。だがこれはあくまでも譬えにすぎないことを忘れてはならない。そしていわゆるエーテル説を文字どおり受け入れるわけにはゆかない。むしろこれは、この問題に通じていない人が考えをすすめる段階の一つとして述べるものである。

重力というものは地球の表面から中心部に至るあらゆる地点を通じて作用することを我々は知っている。また、地表に深い穴を掘ってその中に物体を落とせば、落下してゆく、というよりもむしろ加速されてついに穴の底に達するということも知っている。もしこの穴が地球の端から端まで貫通していれば、物体は中心部に達してから、はずみでそこを通過し、どこかで停止してからまた中心部の方へ加速されて返って来る。こうしてこの振幅はしだいに小さくなるが、これは磁場における針の動きとよく似ている。そこで、この条件に合うようなモデルを作ってみることにしよう。ただし今述べた振幅は除くことにする。

▲第7a図 ポンプによる重力の説明

多くの穴のあいた球体を作り、その中に吸い上げポンプを置くことにする(第7a図)。それから全体を水の中につけて、ポンプを作動させると、ポンプの吸水孔の位置している球体の中心部の方向へ向かって表面の多くの穴から適放射状に水が吸い込まれる。ここで明らかになるのは、水の分子が球体に接近したとき、区域がせまくなるために、速度が増加するというととである。しかもこの速度は球体の周囲で一様に増加するのである。

ここで小さな物体、たとえば水に半分浮かぶ木片のような物を周囲の水につけると、これは水流と共に移動し、速度を増しながら球体表面に向かい、やがて表面で止まるか、または穴を通り抜けて"落ちる"だろう(第7b図)。更にこの実験を続けて、今度は木片を2個用意して、その一つは他の木片よりも面積が2倍あるようにする。すると質量が異なるという事実にもかかわらず、両方の木片は同時に球体表面に到着するのである。もちろんこの理由は、大きい方の木片が、動く水のより大きな範囲に接しているからである。実際、これと同じことは小さな流れの中のどこでも起きる。

▲第7b図 

この実験を何度くり返しても、結果はいつも同じである。穴を通過することのできないもっと大きな木片ならば、我々が地表にへばりつくのと同じように、球体の表面に"へばりつく"だろうし、小さい木片ならば孔をするりと通り抜けて中心部へ向かうだろう。

さて今度はこのような球体を2個用意して、並べたままで水中に沈め、それが自由に動くようにしておく。すると天体間の見かけ上の吸引作用みたいに、互いに相手を引っ張り合うように見えるだろう。もちろんこの場合は両方が引っ張り合っているのではない。それらは周囲の水圧によって動かされているだけである。

以上の譬えはよいが、ここからどういうふうにすすめばよいか。この譬えが、もっと役立つだろうか? 重力の話にもっと別な面があり、それがポンプの他の面に類似していると仮定できないだろうか? 

前述の球体を作るときに中心部にポンプを置いて表面の多くの穴から内部へ水を吸い込ませるようにしたが、この場合はどこかに排水孔をとりつける必要がある。これは第7a図に示されるような一本の大きなパイプか多数の小さなパイプでいいだろう。これにより球体から放射状に水を噴出する。

これらのパイプが一定の長さですべてが水中に完全に沈めてあれば、図の各線に沿って絶えまない噴出が起こる。もしポンプの吸入孔に目のこまかなフィルターが置かれれば、水の循環運動は行なわれても、大きい方の穴を通過して"落ちて"来る小さな木片は循環しない。したがって、水の絶えまない循環はあるが、木片は"片道キップ"にすぎなくなる。

これでは全然おもしろくない。そこで球体の表面から木片を取り除いてやりたいが、かなり強い力でしっかりとそこに押えつけられている。これを除くには2つの方法がある。木片の下部に何かを取り付けて、水圧にさからってそれ自体を球体から離れさせるのであるが、これはかなり不細工なやり方だ。あるいは最も近いパイプの中に小さな"ドアー"を取り付けて、木片に"往復キップ"を与えてやってもよい。もちろんこれは最も容易なうまい方法だ。

これまでに説明したように、小さな木片が球体に引かれるという現象はそれでよいが、循環する水の代用に何をもってくればよいか、ということになる。前述の譬えがうまくあてはまるとすれば、水にかわる物を探さねばならぬ。そこで、ほぼ唯一の物として心に浮かんでくるのが目に見えないエーテルである。すると多くの疑問が起こってくる。最も重要なのは、エーテルが存在するとすれば、それがあらゆる物質とは無関係に存在するということがわかった場合に、固体に対してどのように影響を及ぼすかということである。前述のモデルで示されたような循環運動をエーテルが行なうだろうか? こうなると球体の譬えはもう役に立たないように思われるが、実は我々がまだ考え及ばなかった、エーテル説にやや似た別の説があるのである。しかしこの2つの説は簡単なるがゆえにさほどかけ離れたものではないので、しばらくのあいだエーテル説を続ける方がよいだろう。

そこでエーテルが存在すると仮定して、しかもそれが一個体の中心部の方へ向かって絶えず流れているとする。電子はエーテル中の結び目であるというオリバー・ロッジの説を借りて、この結び目が絶えず結ばれつつあると仮定しよう。言いかえれば、エーテルが焦点の中心に動くにつれて、エーテルの圧力に似た現象が起こり、そのために中心部で何かが起こるのがわかる。 だが一体エーテルが電子に物質化して、それがあらゆる物質の"原料"になるということがあり得るだろうか?たぷんあり得るかもしれない。だが話を続けることにしよう。

この無限のエーテルの海が焦点に集中すると、電子群が形成される。するとそれらが今度はエーテルが循環をともなった小さな世界となる。この循環はある程度原子のもつ吸引と反発の特性に関連があるのかもしれない。

さて、電子はエーテル中の結び目であるので内部へ向かう流れのために適当な位置にとどまるけれども、それにもかかわらず、結び目にすぎないために他のカが加わって動かされる。そして逆説的に言えば、それはエーテルの一部ではあるが、しかもエーテルから独立しているものである。

▲第7c図

しかし例の"往復キップ"のイメージをどこへあてはめればよいたろう?エーテルも"帰るための動き"を行なうと考えてよいものか。

そして、例の小さなドアーを持った循環パイプはどこにあるだろう? ここでヒモの理論に返って、第7c図を調べてみることにしよう。この図ではヒモは無限に長い輪のように見え、その片側は地球に向かっており、片側は外へ向かりている。これは先に述べた水のモデルに似ているが、この場合は平面にすぎない。ヒモに緋ばれた結び目は、先行する各結び目にさからう吸い込み流水(フロー)により、適当な位置に保たれる。

そのために次の輪の、重なった吸い込み流水により"帰りの旅"ができなくなる。これは譬えとしては限度であろう。しかしエーテルとなると異なってくる。結び目はエーテルの一部ではあるけれども、独立していると言ったことを思い出していただきたい。この場合の問題は外向きの通路を発見して、それらをふたたび結び目に変えることにある。そうなると別な譬えを持ち出さねばなるまい。

▲第7d図

第7d図に示されるような簡単な装置を考えてみよう。摩擦はすべて無視するものとする。物体Bが図の位置に静止している。一方には水の噴流があって、曲がったプレートPの方向に流れている。そして曲げられた水流はBにつきあたり、約4.5キログラムの圧力を加える。今、水流の運動エネルギーは、Bにあたって散るときは同じ力をもつ。物体はBを噴流の方へ動かすには比較的小さな力Fだけがあればよい。Bは4.5キロの力で逆方向に作用する(注=作用・反作用の法則)。

▲第7e図

言い替えれば、ひとたび重力の"もう一つの極"を発見できれば、かなり大きな質量を地球の表面から動かすのに、きわめて小さな力しか必要としないということになるのである。このような物体を"持ち上げる"のに必要なのは、それを一つの"道"から他の"道"へ動かしてやるだけのエネルギーである。比較のために、第7e図ではこのエネルギーが「燃料」という言葉に変えてある。ここではヴェルナー・フォン・ブラウン博士の3段ロケットを用いて、36トンの積載量を一定の軌道に乗せるのに必要な1110トンの燃料消費が示されている。

この問題は、一平方フットあたりの一定数のユニットを動力に利用する問題に返ってくる。たとえば下降の方向でx個のユニットによってボディーが作用を受けるとする。すると、そのボディーを"無重力状態"にするためには、同じ数の"上昇"ユニットを動力に利用しなければならない。

つまりマイナスの力とプラスの力が相殺し合うのである。この面方がアンバランスになったとたんに、上昇と下降の運動が起こってくる。しかも、磁石の中を力線が通過するのと同じように、ボディーの中へ無数のユニットを通すならば、もっと大きな力がボディーに作用するだろう。言い替えれば、先に述べた譬えで無数の吐き出し流水をつくるのと同じである。

この理論は主として惑星の"反発力"を扱っていることが明らかである。これは完全ではないと思われるだろうが、一応先へ進むことにしよう。

あらゆる方向にこのような吸い込みフローを持つ原子が空間にあると考えれば、存在する慣性に似たある状態を想像できる。あらゆる"フロー通路"が互いに相殺し合うかまたは弱め合うからである。だから、もしこの譬えがその理論的な結論に近いとすれば、我々が一般に慣性とか重力と呼んでいる状態も一つの同じ事にすぎない。そこで次のようになる。その"フロー通路"をコントロールできれば、バランスのとれた状態をアンバランスにし、運動を引き起こすことができるのである。この状態になると、物体は自由な"重力場"に沿って運動するだろう。

今までに述べた種々の譬えはわざと簡単にしてあるが、これは今世紀で最も魅惑的な問題に関心をもつ人のすべてに、なるべく理解しやすいように理論を示そうとしたからである。各種の譬えは基本的なものにすぎない。実際にはもっとはるかに深い意味が含まれている。したがって、ここでは少数の事柄に限定する必要がある。しかしこの理論を展開するにつれて、動かない物体を地球の表面から浮揚させるのに、もっとすばらしく有効な方法があることがわかってくるだろう。

読者のなかには、このエーテル理論の応用は現代の考え方に反していると言う人もあるだろう。エーテル理論が長いあいだ見捨てられてきたことは事実だが、筆者は譬えとしてエーテルを例にあげただけで、これを文字どおりにとってはいけない。机上の結論に導かれた基本的な理論に対しては、それに関連のある複雑な推測がはいり込むだろうが、これは筆者が避けようとしていることである。しかし我々が専門の分野にはいる前に、もっといろいろな推測を要する別な段階がある。次のように言っておくのも興味があろう。筆者は宇宙飛行のもっとも実用的な方法を意味する理論を発見しているが、他人が空飛ぶ円盤の現象を解説する場合に筆者の理論との類似点が目についたならば、まったく異なる見地から類似の理論を樹立した人々が他にもいるということなのである。こうした各理論は原理がほとんど同じであるという事実は、筆者の推理に多少とも真実味があると考えてよいと思う。

筆者の理論を支持する最も興味深い理論の一つに、英国ヨークシャー、スカルビーのアントニー・アヴネルによる「創造の一体性」理論がある。彼はそのテーマに多くの時間と思索をついやした。

当然、その理論は筆者の考えよりもはるかに深遠である。筆者はアヴネル氏がその原理の要約をこの記事に引用することを許可されたことに感謝する。また、まったく異なる方法で問題を解決しようとする、完全に公平な立場にある諸理論と筆者の諸発見とを比較することこそ、自説を裏付けるのに最上の方法であると考える。

アインシュタインの相対性理論と「ローレンツ短縮」が、この記事のテーマに重要な要素を帯びてくる。アヴネル氏の理論の一部分は次章で要約されて精彩を放つであろう。

H 「創造の一体性」理論

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