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新アダムスキー全集

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中央アート出版社
TEL : 03-3561-7017
E-mail :info@chuoart.co.jp
 質疑応答 ジョージ・アダムスキー

第6回 2部 UFO Contactee No.97より


デマとサギについて

問(90) あなたは1943年にあるSF誌の編集長へ原稿を送りましたか?その原稿はあなたが後に『空飛ぶ円盤は着陸した』の中で報告した事件と基本的には同じ内容で、ただイエス・キリストの名が金星人のかわりに用いられているとのことですが―(注=アダムスキーは砂漠における金星人会見事件と同じような内容のSF小説を、会見が発生する以前に書いていたというデマに関する質問)。

答 絶対にそんなことはありません!何がレイ・パーマーにこんなデタラメな声明を出させたのか理解に苦しみます(注=パーマーがその声明を出した張本人)。

この小説の原稿が書かれたと思われている1943年に、私は全く著作活動はやっていませんでした。この頃は戦争中で、私はバレーセンターの農園にいて、ニワトリを飼ったり果樹園の世話をしたり火事の警備の分担などをやっていました。その当時私には秘書がおらず、タイプライターも使用しませんでした(注=アダムスキーは生涯みずからタイプライターを使用しなかった)。

パーマー氏は自分の声明について、全部記憶にもとづいて言ったと称しています。『空飛ぶ円盤は着陸した』が出版されてから6年後に彼の記憶がよみがえり始めたというのは奇妙ではありませんか。しかもその小説の原稿が送られたと思われている年から今までに15年が経過しています。なぜ彼はもっと早くそのことに言及しなかったのでしょう?1952年11月20日にカリフォルニア州の砂漠で私が金星人と会見した報告は右に述べた書物に収めてありますが、これはこの種の記述として私が最初に書いたものです。これはノンフィクションの書物で、あらゆる点で事実を述べたものです。

問(91) 『大気圏外企画』というのがあって、その説明書には映画を作るための資金の要請が述べてあり、あなたも賛同者として名前が加えられていますが、あなたはこの企画を支持しているのですか。

答 絶対に支持しません!私の名前は私が知らないうちに許可なしにこの説明書に加えられたのです。私はこの企画を主催しているロンまたはジューン・オーモンドのいずれにも会ったこともなければ文通したこともありません。

たしかに私の名前はこの団体の広告の中に用いられていますが、その事務所のだれも私にコピー一枚すら送ってよこしません!この説明書を受けとった友人がいなかったら、そして私はこの問題について知っておくべきだということに気づかなかったら、いまもって私の名前が不正に使用されていたことを全く知らなかったでしょう。

このような驚くべき主張にもとづいて資金集めをしようとするやり方を知った私はすぐにこの件を私の弁護士に伝えて、彼らの広告から私の名前を除くために何らかの処置をとるようにと指示し、さらにこうしたいかがわしい主張のもとに集めた金のすべてを献金者に返させるように要請しました。ただし人々がなおもこの企画に献金したいのならそれは人々の自由です。

私の弁護士は『大気圏外企画』の主催者によって行われているやり方は違法行為であり、この件に関して先方に接触していると知らせてくれました。

問(92) 私は、いつでもスペース・ピープルとの会見を手配することができると称している人たちのことを聞いています。これは可能なことですか。

答 こうした主張のすべてはサギ以外の何物でもないと私は確信しています。この多くは金を得る目的でやっていることです。私が知る限り、だれかが、いつでもスペース・ピープルとの個人的コンタクトを手配するのは不可能なことです。

こうしたことを主張する者がある種の"心霊的コンタクト"をほのめかしているのなら、それは別問題です。しかし私が受けとった情報によりますと、彼らの言っていることは宇宙人との実際の会見に関することです。これはまじめな人々にしかけられたインチキにすぎません。こんな者を私は全く支持することはできません。

もし私がスペース・ピープルとの個人的コンタクトまたはUFOとの近接目撃を保証することができたら、今頃は大金持ちになれたでしょう。

というのは、1952年にオーソンと会って以来、私はスペース・ピープルと会わせてくれという魅惑的な(注=金を出すからの意)申し出を受けてきたからです。しかし私はひんぱんにブラザーズと会い続けていますけれども、心底から正直に言いますと、いつ、どこで会見が行われるかを予告することはできません。

問(93) あなたが撮影された宇宙船(円盤や母船)の写真のプリントを、どこで入手できますか。

答 私の事務所にオリジナルのネガから手焼きした写真類があります。機械で焼けばもっと安価に現像できるでしょうが、私は最上のプリントを仕上げたいのです。これらは1枚50セントで頒布されています。私はもちろん自分のネガを撮り直すことはできませんから、慎重に扱わねばなりません。

ある人々が言っているように、かりに私がこれらの写真を撮るために模型を使ったとすれば、こんな慎重さは不必要になります。私はその模型の別な写真を撮ればよいのですから!

しかしオリジナルの写真を撮影して以来、同じような写真が世界各地で多くの人によって撮られてきました。写っている宇宙船が本物でなければ、この類似性はあり得ないことです。当然のことながら、自分が個人的に体験しなかった事柄を疑おうとする人々が常にいるものです。しかしますます多くの人々がUFOを目撃し、その撮影に、成功した人がますますふえています。

『空飛ぶ円盤は着陸した』と『宇宙船の内部』(注=いずれもアダムスキー全集第1巻『宇宙からの訪問者』に収録)に掲載してある写真類以外に、私は映画のコマからプリントした3枚1組の写真も持っています。これには大気圏内のはるか遠方に滞空している2機の巨大な円盤にむかって上昇するアメリカ最大のジェット機の1つが写っています。私はこの写真を撮るときに自分のカメラでジェット機を追いかけており、それが円盤に接近して円盤の下方を通過し、さらに前進する光景をとらえました。あとにはジェット機の白い航跡を通して円盤が動かないで空中に停止しているのがはっきりと見えます。このプリント写真も各50セントで頒布されています(注=むかしアダムスキーはこの16ミリ映画をコピーしたフィルムを各国コーワーカー(協力連絡者)に送ったが、当時文通の日の浅かった訳者の元へは来なかった)。

私はレナード・G・クランプ氏によって描かれた正射影法による図面のプリントも持っていますが、この中には私が撮った円盤の写真と、イギリスのステイーヴン・ダービシャーが撮った写真とを比較しています。また『宇宙船の内部』に掲載された宇宙船の断面図のプリントもあり、これらすべては各25セントです。

私の記述から描かれたオーソンの油絵を見た人々の要求によって、この絵画の写真も25セントで頒布されています。

問(94) 私たちがキリスト本人の再来を信ずるならば聖書を正しく解釈することになりますか。

答 かりにイエスが聖書の予言の遂行で地球へ帰ってくることになったとしても、イエスはどのようなチャンスを得て帰れるでしょう? 彼が帰ったとしてもだれが彼をイエスと認めてその正体に確信を持つでしょう? 数世紀のあいだに多くの(救世主らしい)演技が行われてきたのです!

もし彼が昔やったように病人を治したりすれば、山師扱いされ、世界の医学界から迫害を受けることにならないでしょうか? もし彼が奇跡を行えば神秘的な事をやったといって非難されないでしょうか? もし彼が地球で生まれないで宇宙船でやって来たとすれば、どのように歓迎されるでしょうか? そして、もし彼が再度地球で生まれたとしても、私たちは彼を受け入れるでしょうか? 彼は昔は拒絶されたのです!

人間が物質主義の毛布の下に眠ることをやめて意識的な知覚力が目覚めない限り、外見上他人と同じように見える人間の正体に、どのようにして気づくことができるでしょう? イエスが帰ってきて受け入れられるということになれば、それは現在の社会システムのすべてをくつがえして、彼の宇宙的な教えのために道をあけることを意味します。私たちはその準備ができているでしょうか?

問(95) 太陽に人間が住んでいますか。

答 考えられることですが、私はまだ太陽に着陸したスペース・ピープルの報告を受けとっていません。

彼らが私に語った事によりますと、太陽については宇宙を旅する人々によってさえも実際にはほとんど理解されていないということです。地球の科学者(複数)は、私たちがかつて考えていたように、太陽は熱い天体ではないことを認めています。むしろそれは1個の自然な惑星であり、太陽系におけるその目的が通常の惑星のそれとは異なるのです。

私たちの太陽、または他の太陽系の太陽も、巨大な発電機にたとえると最もよいたとえになるでしょう。それはエネルギーの中心ユニットであり、その影響力は太陽系内の空間を活性化させています。

私たちは大自然界について、まだほとんどわかっていないことを認めねばなりません。ただ推理し得るだけです。人間を含むあらゆる形ある物は、すごくさまざまな環境の中で生きのびるために生まれ出ています。たとえば人間は北極地帯に生まれ、極寒の条件下で幸せに暮らしますし、あるいは熱帯の気候の中に生まれて酷暑やひどい湿気の中で満足しています。しかもこんなに極端に異なる地帯のどちらから一方の風土に人間が慣れることは可能です。

したがって、宇宙の人類はどこでどのような条件に出くわそうとも自然の条件に従って自分の生活習慣を調整するのです。

なぜスペース・ピープルは地球へ来るのか

問(96) 別な惑星群の生活がそうまで理想的だというのに、なぜそこの人々は地球へ来て住んだり働いたりするのですか。

答 生来、人間は旅行者です。人間は新しい場所を訪れたり新しい景色を見たり新しい人々に会ったりするのを楽しみます。他国で数カ月または数年をすごすことができて、そこの言葉や習慣を学び、接触するようになった人々から新しい考え方を知らされたりするこの世界の幸福な人たちは、この方法だけでも多くの知識を得ます。

たとえば探険家や聖職者たちがすごす充実した面白い生活を考えてごらんなさい。そのいずれもしばしば外国で数年をすごします。その数年間は金にかえられない貴重な記憶で輝いていると彼らは語るでしょう。ただし地球の貨幣制度のために大多数の地球人が遠方への旅を楽しめないのは残念なことです。

近隣の惑星群には商慣習がありませんし、すでに述べましたように、教育の一端として宇宙旅行ですごすための休暇が与えられるのがあら阿る住民の習慣ですから、彼らのなかに一時滞在で地球へ来ることを選ぶ人たちがいるのは当然です。

ひとたびこちらへ来れば彼らは地球人の習慣に従う必要があります。したがって彼らも地球で生まれた私たちと同様に生活のために働かねばなりません。ただし1つの大きな相違があります。それは、彼らは着陸する前に、訪れようと思っている国の言語を常に学ぶという点です。

やがて自分のホーム惑星へ帰る人もいますが、私が聞いたところによりますと、いったん地球へ来たスペース・ピープルの多くは余生をすごすために地球にとどまることを決めるということです。

問(97) 仕事を得るために多くの国で必要となる個人的な身分証明書類をスペース・ピープルはどのようにして入手するのですか。

答 宇宙の旅行は近隣の惑星群の人々にとって新しいことではないことを思い出して下さい。彼らは長い時代を通じて地球へ来ていますので、家族のきずなや友情などは世界中にうまく確立されているのです。地球に住んでいるスペース・ピープルの記録が保管されていて、新来者が到着すると会合が開かれます。

また個人の身分証明書類の必要は比較的最近の要求で、特にアメリカではそうだということを思い起こして下さい。あなたは多くの人が出生証明書を持たないことに気づくでしょう。というのは、さほど遠くない以前は出生の登録は関係した医師の手にまかされていたからです。その他、火事、嵐などで記録を失った人もあり、同様の災難で公式記録書類をだめにした人もあります。ある州が学校へ入学する児童に出生証明書の提示を要求するようになったのは近年になってからにすぎません。それ以前は、個人が生まれたことを一枚の紙で証明することは必要だと考えられていませんでした。

この国で社会福祉制度の番号を入手する件について私の知る限りでは、出生証明書または他の記録書類を作る必要はありません。私たちのよく知られた身分証明の方法の一つである運転免許証は、視力がよくて車の運転能力があればだれでも取得できます。

出生証明書や他の身分証明の手段がある産業界で仕事を得るのに必要であることは本当ですが、これまでに多数の会社はこうした証明書類を要求しておりません。私たちは個人の身分証明書について多くの面倒な目にあいますが、実際にはほとんどの書類を入手するのはさほど困難ではないのです。

問(98) あなたはスペース・ピープルの永久的な記録のことを(書物で)述べていますが、それを説明して下さいますか。それは紙に書かれたものですか、金属板ですか、テープですか。

答 私が見た物は外見が私たちのテレビで映すビデオテープによく似ています。これには磁気的に絵と音声が記録されています。これがどのようにして作動するのかは知りませんが、いまのところ地球にはこれを再生できる装置はないと聞いています。

彼らは地球の多くの言語のように、個々の文字から成る語をもつアルファベット的な文字を用いません。むしろ彼らは東洋的なスタイルに似た象徴を用いるのです。この場合、一個の象徴は一語または一つの完全な概念をあらわします。

スペース・ピープルは宗教的礼拝日をもたない

問(99) 他の惑星の人々は私たちがやるように礼拝のための特別な日を定めているのですか。彼らは教会へ行くのですか。

答 近隣の惑星群の人々は幼児から生命の科学を厳えられていることを私は知っています。心と肉体の機能、人間と大宇宙との関係などの教えが最も重要だと考えられています。想念の力について教えられている彼らは、心の奴隷になるよりも心の主人になることを学んでいるのです。

彼らは宗教的な行事のための特別な建物を持っていませんが、生命の諸法則の教えが教育機関で与えられ、あらゆる年齢の人々が出席します。そして彼らは学んだ事柄を日常生活で実践しています。地球の習慣のように1週間のうちの1日だけの特別行事にはしません。

あらゆる偉大な指導者は尊敬、愛、友好関係の法則を教えてきました。イエスの教えはキリスト教界のあらゆる宗派の基礎になっています。彼は私たちに一つの戒律を与えました。それは「裁きのない愛」の戒律です。しかし地球人のあいだに広がっている分裂、怒り、憎悪をどをごらんなさい。このすべては戦争やあらゆる面で私たちが直面している戦争の流言などの基礎となっています。

もし別な惑星の人々が彼らの教えを地球人と同程度に生かしてきただけなら、彼らも今日の地球に見られるのと同じ混乱を経験することになるでしょう。いいですか、あらゆる個人は自分が出会うあらゆる人に影響を与える放射センターです。そしてかわって相手の人々は無数の他人との接触によって自分の反応を伝えているのです。

このようにして私たちも1週間のうちの1日だけの宗教的行事に出席するのではなく、一瞬一瞬自分の信念に生きるべきです。

スペース・ピープルの生き方

問(100) 別な惑星の人々や彼らの生き方についてもっと話して下さいませんか。

答 別な惑星の人々は肉体的に私たちに似ているという事実をまず認めて下さい。彼らは家族とともに家に住み、働き、ゲームをやり、歌い、踊り、笑いますし、地球の私たちと同じように日常の必要品を持っています。宇宙人とは空間をあてもなく浮かんでいる神秘的なエーテル体(霊人)だという混乱した考え方から離れて下さい。彼らは聖者でもなければ罪人でもありません。通常の忙しい人間です。問(45)を再読して下さい。

金星の住宅や他の建物について私が見せられた画面にはドーム型の屋根がありました。しかし私は金星の一部分だけを見たということを銘記して下さい。そこの建築は地球と同様に場所にょって異なると聞いています。

金星の主婦は私たちの近代的な労働節減装置にたとえられる多くの便利な装置を持っていますが、もちろんその多くは私たちがまだ夢想もしないものです。当然ながら私は彼らの生活のこの面にあまりくわしくありませんが、あらゆる建築物には壁の中に磁気的な吸引装置がとりつけてあり、チリが落ちる前にそれを吸い込んでしまいます。

彼らは最微小な物をも無駄にしないので、このチリは周期的に集められて、その貴重な無機物を再生利用するために処理されます。これは地球の大工場から出る廃棄ガスが集められて、副産物を作るために利用できる諸元素を抽出するのと同じです。

彼らは無数の中心的な共同社会を持っていますけれども、地球上のように巨大な混乱した都市はありません。私たちは地球全体の比較的小部分だけを利用しますが、彼らは人々の必要物を求めて惑星全体の土地を利用します。

彼らは私たちのように肥えた土地を徹底的に使用しないで、作物の輪作を励行し、根覆いと肥料として自然の産物の何割かを土地に返してやります。こうしてあらゆる土地に周期的な休息が与えられるのです。

このようにして自然界と協力しながら、彼らは有毒性のスプレーや人工肥料などの使用を不必要としています。彼らは知っており、私たちは学びつつあるのですが、こうした物の無差別な使用は悪循環であるということです。というのはある種の昆虫はこれによって殺されますし、自然の敵がいなくなれば他の破壊的な生物が飛躍的にふえてきます。その結果、鳥たちも汚染されている自然の食物の犠牲となります。

地球で私たちは地ネズミやモグラ、穴にもぐっている生きものやさまざまの昆虫を皆殺しにしますが、これは彼らが必然的に食物として私たちの作物の一部分を食べるからです。しかし彼らが地中に空気を通す仕事をやらなければ、人間による耕作は不可能になるでしょう。

あとをたどってみますと、この連鎖反応は程度の低い昆虫から人間自体に至るまであらゆる生命体に影響を与えています。このことを別な惑星群の人々は気づいているのです。彼らはあらゆる生命体は"宇宙の計画"において重要であり、人間の干渉がなくても大自然はその子供たちのすべてに必要物を与えて、しかも永久に釣り合いを保っているということを知っています。無知のためにアンバランスな状態を作り出しているのは地球の人間だけです。

大自然界でもそうですが、これは人間関係にもあてはまります。別な惑星群の共同社会の生き方においては、相互に尊敬し合い、生活の必要品は万人に供給されますので、職員をかかえた刑罰機関の必要はありません。

金星、火星、その他私たちの太陽系内のどこの惑星の人々も互いに調和して生きることを学んでいますので、彼らは緊張することはなく、その結果、病気になりません。しかし彼らは自分たちの肉体の機能と心のコントロールの仕方について偉大な理解力を持っているという事実にもかかわらず、やはり疲れるのです。これを軽減するために彼らは消耗したエネルギーを補充する装置を持っており、くつろぎながらこれを使用します。

彼らは食物から肉体的に必要な物を摂取しますので、医薬品の必要はありません。事故の場合は人体の理解力のおかげで互いに助け合います。以上のすべてを考えてみますと、彼らが医師、看護婦、病院などを必要としない理由がわかります。

読者はこのような生き方を天国のようだと考えますか? この地球でも達成の可能性はあるのです。そのためのおもな必要条件は、各個人が自分の内部で、そして他人との交際において、調和的であることを学ぶことです。

(質疑応答完)

【原著者付記】

(1)この質疑応答集が印刷されているのに私は問(61)で出した問い合わせにたいする回答を受けとりませんでした。もし私たちの政府関係役人の1人が―これは秘書、主席代理人またはその他の部下を含むものではありません―国務省印が、押された印のついた国務省用箋を使用したい者に無差別に使わせることによって、本来の価値を失ったと私に手紙を書くならば、私はストレイス氏の書簡のコピーを送ったあらゆる人に、氏の手紙をコピーして航空便で送りましょう。この申し出の気持は変わることはありません。本書の読者にも知らせます。

(2)質疑応答を続けることに関する私たちのアンケートにたいする反響が、経済的な出費の埋め合わせを保証するに足るほどのものでなかったために、この第5分冊が最後の発行となります。

私たちはこの発行の仕事で忠実な友人たちと楽しく働きましたし、最善をつくしました。最初にブラザーズが言いましたように、この進展によって、真剣にやろうとする人と好奇心だけの人とを分けるでしょう。予約された方の住所氏名はこちらの恒久的なファイルに記録してあります。私たちはできる限り、今後起こるかもしれない重要な出来事を予約者にお知らせします。

私たちは多くの質問を受けとりましたが、それは、『宇宙船の内部』に明確に答えてあります。その他の質問は本書で回答しました。良き生き方を望む人のすべては、日常の考え方や生活習慣の中に、『宇宙船の内部』の中に伝えられた知恵を、『テレパシー開発法』で見いだされる簡潔な教えの中に含まれている知恵を、そしてこの質疑応答集で伝えられた知識を応用されるようにおすすめします。

【訳者付記】

本誌91号より連載した『質疑応答』は本号で完結した。通読してみると、アダムスキーがデマ、中傷、非難攻撃等に手を焼いた実状がうかがわれるが、終始冷静な態度で明快に回答し、誤解の解消に努力したことがわかる。もって範としたい。

この質疑応答集の最後にむかしの米空軍のUFO調査機関NICAPの主任キーホー少佐が低次元な手段でア氏をおとしいれようとした実態と真相が述べてあるけれども1958年の古い話なので削除した。その他、質疑応答の本筋にそわない記事で割愛した小部分がある。

この質疑応答集は約30年前に書かれたにもかかわらず、内容は現在の混迷した世界のUFO研究界に的確な解答と示唆を与えるものとして驚くほど新鮮である。したがっていずれ一書にまとめてアダムスキー全集の第8巻に加えて発行する予定である。これでアダムスキーの重要な文献が網羅されることになる。

質疑応答集の原書は横82ミリ、縦152ミリの小冊子で、5分冊から成っている。アダムスキーから訳者に送られてきたのは昭和34年7月である。以来、重要な質問と回答を重点的に抜粋して各種の刊行物に掲載したが、長く書架に埋もれていた原書を新訳で公開しようと思いたったのは59年6月頃で、再度陽の目を見たのは前述のとおり同年10月発行の本誌91号からである。それまでなぜ書棚に眠らせていたのか、自分でもわからない。

この質疑応答集以外に訳者が何度もアダムスキー宛に直接質問状を送り、多くの有益な回答を与えられたが、そのほとんどはアダムスキー全集第3巻『UFOとアダムスキー』の第2部・書簡集の中に収録されている。本来なら訳者がアダムスキーに出した質問状も一緒に掲載すると理解が容易になるけれども(訳者がア氏に出した手紙のコピーも全部保存してある)ぼう大な書物になるので省略したのである。

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