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 宇宙・引力・空飛ぶ円盤  by レナード・クランプ

I 慣性と遠心力   UFOと宇宙 No.9 1974

この記事の基本的なテーマはいわゆる重力の”力”であるが、その”力”に密接な関係をもつのは慣性の性質である。先の章で示したように、この二つは不可分の関係にある。もし我々が慣性(これは科学界で認められた法則となっている)の性質の存在を研究できるとして、それによって宇宙空間にもっと高度な次元の何かがあることを示し得るとすれば、今後の説明は更に寛容の精神をもって読めるだろう。

慣性のもつ性質のようなものは存在しないと言えば、それは長く認められ証明されてきた種々の法則を否定しているように見える。つまりこのようなことを言えば科学の冒とくになるかもしれないが、「慣性」という言葉は我々が全く理解していないある状態のために生じたという事実に目をふさいではならない。

慣性とは何か? 我々はそれを扱うことができるか? 金を出して買えるのか? それを見た人があるか? 教科書によれば、それは一物体が"持つ"性質であるとされ、静止状態から動かされまいとする性質でもあるし、または"はずみ"をもっているときに静止状態にされまいとする性質だということになっている。

高度な次元の物質のようなものが存在する、と物理学者に言えば、相手は眉毛を逆立てるだろうが、一物体が慣性のごとき触れることのできないものを"持っている"と言うとき、驚く人はいない。だが実際には前者も慣性と同じほど触れることはできないものなのである。ちょっと考えてみよう。一物体が他の物体に対して相対的な運動をしていないとき、それは静止の状態にあるといわれる。だがそんな状態があるだろうか? 私はそんな状態を知らない。なぜなら知られている宇宙空間で何らかの相対的な運動をしていない物体を示すことはできないからである。

宇宙空間に一物体があるとして、他に惑星や恒星などは存在しないと仮定しよう。この物体にかかわりのある物は何もないことにする。このような物体は他の物体に関係してこそ運動できることは明白だが、他に何もない。そこで物体は運動していない。しかし物理学者はこの物体が慣性を"持つ"と言う。何かの"力"がそれに加えられるまではその位置にとどまるからである。

さて、その物体の周囲には何もない。ここで当分の間、エーテルのようなものは存在しないという現代の考え方を認めることにしよう。そうすると、一物体が固定されない限り動きたがらない性質をもつという仮説をどうして認めればよいだろう。そこで人は周囲の空間が"他の"何かであるということに気づくかもしれない。そうすると次のようになる。もし物体が(これは原子と呼ばれる、非物質的な"力《複数》"の集合体に対して私が与えている名称である)空間から影響を受けるとすれば、その空間は高次な"次元"の物質から成り立っているにちがいない。

ここで別な譬(たと)えを持ち出すことにしよう。これならば慣性に関する限り、数種の興味ある可能性を見出せるかもしれない。

▲第9図 慣性と遠心力

第9図の(a)は中心に一枚の坂があり、それにむかって両側から等しい力をもつ水流がつきあたって、そのために釣合がとれている状態を示している。これで明らかなのは、板に作用する力は水の噴流に比例しているということで、したがって噴流の増大または減少によって力の大小が変化するということである。

次に第9図の(b)のように噴流のいずれか一方の方向へ坂を動かすとすれば、その結果、その動いた側の噴流の速度は相対的に増大し、他の側の速度は相対的に減少する。そこで板はアンバランスな圧力を受けることになり、"動きたがらなくなる″のであって、これが慣性なのである。

しかし空間の物体は最初動きたがらないで、あとで動き続けるだろう。したがって、ここにあげた譬えをこの条件に合うように調整しなければならない。これは第9図(c)における噴流Aをソレノイド・コックを用いてコントロールすればよい。すると今度はソレノイドが、車とレールの間に設けてある接点によってコントロールされることになる。

さて、運動を始めさせようとすると、第9図(b)に見られるようにまだ動きたがらない。しかしこの段階に達したあと、車は電気回路を完全なものにするので噴流Aの速度は減少するが、図のように噴流Aの相対速度は噴流Bの相対速度よりもまだ遅い。したがって最初の"慣性″を経験したあとの板はひとりでに動き続けるだろう。

▲第10図

この譬えには限度があるので、もっと複雑な説明をしなければ完全にはならないが、どのみちそれは不必要である。なぜならこの場合は慣性の条件を分析する立場にあるからだ。第10図は自由空間内にある物体を示す。放射状の線はエーテル的なもの、すなわちアヴネル氏が言っている創造波(放射線)をあらわす。

この物体が運動に対して示す抵抗は、その物体が起こすのでもなければ周囲の波動が起こすのでもない。この現象は両方に共通したものや水の噴流と板の場合にたとえられる。板を動かし続けようとして噴流の源をコント口ールするのと同様に、創造波の変調によって―これは力を加えることによる―アンバランスな状能をひき起こし、その結果、物体は運動を続けるのである。

我々は"一定の質量"と"一定の時間"における一定の圧力を得れば、一物体はある速度を得ることを知っている。この速度はただアンバランスな状態の度合の結果にすぎないし、慣性とは創造波が変調されることによって生じる抵抗にすぎないことを、この理論は示している。圧力が大であればあるほど変調も強くなり、そのため、生じる抵抗も大きくなる。しかも、圧力に正反対のこの放射線だけが変調されることは明らかである。ゆえに物体はその圧力の方向に運動を続ける。同様に重要なのは、その物体はニュートンの第一法則に従って、変調された放射線にそって動き続けるということやある(私の推測によれば直線運動であろう)。

これと同じ理論は力学のあらゆる面にあてはまる。いわゆる遠心力の現象もこれで明らかになる。

▲第11図

第11図のAはBの"重力の"またはアンバランスにする影響によってすでに運動を起こしている物体である。しかしそこには干渉があり、そのため、Cに関してもアンバランスになる。この種の中間変調の結果、BとCによってひき起こされたアンバランス効果と同一の効果をもつことになり、新しい波動がDの方向に変調されるのである。

さて、その物体は、それにそって運動するための新しい種類の変調波をもっている。そしてそのように運動しようとするが、ふたたびCのアンバランス効果が存在するので、またもそこに中間変調が起こる。

Aが渦巻状に進行してCになるか、衛星の場合のように―この場合は力や変調波が釣合を保っているのだが―それがどこまでも軌道を動き続けるようになるまでは、前記の過程は続けられる。

要点は結局、物体は進行するどとに新しい放射線をたえず変調させられるので、そこにはいわゆる遠心力という抵抗が示される。というよりも遠心力に対する反応が示されるのである。これとほぼ同じ状態が原子においても存在するだろう。陽子はアンバランスな状態によって電子を捕捉する。電子同士の反発はおそらく逆の意味で起こるアンバランスな状態のためである。

この理論の重要点は、エーテル的な放射線を変調することはむずかしくない、という点にある。我々は日常生活で自分の体や無生物を動かして、このことをやっている。アヴネル氏は、懐中電灯のボタンを押すことによって同じことを行なうのだと述べている。これはきわめて簡単なことだが、奇妙にも我々はそれに気づかない。ロケットのごとき爆発の方法によらなくても、地球の表面から飛行体を動かすのは全く簡単なことなのかもしれない。現在は飛行体を"浮揚"させるのに望みの方向へ、つまり上方へ、力を加える。そうすることによって我々は飛行体を元の状態(重力)の中に保っていた波動そのものを変調することになるのである。このエーテル的な放射線を理解することによって、我々は他の方法を応用してその放射線を変調し、ごくわずかなエネルギー消費量で同じ結果を得ることができるかもしれない。ここでアヴネル氏の重力に関する基本的理論について少し考えてみる必要がある。もちろん私自身の理論はある点でアヴネル氏の理論とは少し異なるかもしれないが、その相違(があるとすれば)はささいなことで、この理論に関して根本的に重要なことではない。

重力の問題は根本的に重要であるけれども、高度な理論はこの記事の範囲からはずれることになる。しかし重力について既知の事柄を全体的な理論に結びつけることはできる。要約すれば次のとおりである。

▲第12図

慣 性=エーテル的な放射線が変調されることによって示される抵抗である。質量が大になればなるほど、変調される放射線の数も大となる。よって、抵抗も大となる(第10図のaとbを参照)

速 度=変調波が共振によって交差線に移ってゆく割合。

はずみ=運動の方向に変調される放射線の数×変調波が交差線に転移する割合。

加速度=連続する干渉または圧力によるアンバランスな変調波。

重 力=第12図(a)の2つの等しい質量XとYの場合、干捗による相互のアンバランスの結果、連続的に速度の増大(加速)が起こる。これは均等にかかる。

質量の異なる2偶の物体WとY(第12図(a))の場合は、変調される放射線の数はより以上大となり、干渉によって相互のアンバランスもより以上に大となる。したがって、均等化されていない速度の連続的な増大が起こるが、これはWの中に生じる"慣性"の抵抗のためである。もしWの質量が]にまで増大すれば、より大なる数の放射線が変調され、したがってアンバランスの度合は大きくなり、加速度も大となる(第12図(c))。Yの質量がいま(d)図のどとく倍になっても、それは半分の質量のときと同じ加速度で]の方へ進行するだろう。こうしたことはすべて日常の物理現象で見られるのである。

今述べた譬えはわざと簡単にしてある。複雑に説明することはできるけれども、深い思索をするための基本的な理論は含まれている。この理論に真理がひそんでいることを示し得るとすれば、宇宙船推進に関する他の理論の可能性を判断するのに好都合となるだろう。そうなると、これは我々が解決を追求している魅惑的な問題ということになる。我々はしだいに空間と物質に関する真理に気づこうとしている。

気づいたならば解答が出てくるだろう。ただし我々を縛りつけている古くさい考え方を捨てて、新しいアイデアの挑戦を受ければだ。

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