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 重大極まりないUFO問題 第1話

UFO Contactee Winter 1997 No.139 より

去る9月14日(1997年)、日本GAP今年度総会は大盛況裡に終了したが、当日は久保田八郎が1時間半にわたって「GAP・UFO・宇宙宙哲学」と題する講演を行ない、多大の感銘を与えた。この記事は講演に加筆したもので、題名も変更してある。

UFOは別な惑星から来る宇宙船

戦後まもなく、いわゆるUFO問題が世界的に流布しまして問題化しました。当初は英語のFlying Saucerの訳として「空飛ぶ円盤」と言っていたのですが、そのうちにUFOと呼ばれるようになりました。これはUnidentified Flying Objectという英語の訳で、未確認飛行物体と言われています。つまり地球社会に属する飛行機、鳥、気球その他の確認された物体ではない、正体の知れない飛行物体という意味です。正体が知れないといっても、結局は飛行機や鳥などの誤認ではないかという人が多く、あるいは物理的なプラズマ説を唱える人があったり、その他、気象関係の何かの現象だろうという人もありました。 

一方では、UFOというのは別な惑星から来る宇宙船だという人もありましたし、4次元世界から来る物で、地球の三次元世界に入ってから物質化する物だという人もありました。まさに百家争鳴の感があったのですが、科学的にはいまだに結論が出ない状態にあります。したがって非科学的な現象なので、まじめに取り上げるべきではないと主張する人もあります。ですから、UFOなどというものを本気で扱っている人間は精神に異常をきたしているとみなされる傾向もあります。そうだとすれば、今日ここに集まっておられます皆様方や私などはみな一種の精神異常者であることになります(笑い)。

ところが、私達は精神異常者ではありません。それどころか皆さん方は高貴な精神を持とうとして日夜研鑽を積んでおられる立派な方々ばかりです。しかもUFOなるものはれっきとした物質の宇宙船であって、それは我々の太陽系の地球以外の惑星から来るものだという説を皆さん方は支持しておられますし、私もそれを確信してこのGAP活動なるものを多年続けてまいりました。その確信はけっして狂信ではなく、世界中のUFO情報を集めて綿密に分析した上でのことです。

特にアメリカのジョージ・アダムスキーという人がUFOの乗員とコンタクトしたり、さらに小型のスカウトシップ(偵察用小型宇宙船)や母船に乗せられて船内で素晴らしい物を見せられたり、超高度な話を聞かされたりして、その体験を本にして出しましたが、これは1950年代から60年代にかけてのことです。アダムスキー以外にも別な惑星から来たスカウトシップや大母船に乗せられたり、別な惑星につれて行かれたりした人はまだいるのですが、それらについては、それぞれ体験記を出したり話を伝えたりしているのですけれど、なかなか一般には信じてもらえないという状態のようです。日本人のなかにもUFOに乗った人が少なからずいるのですが、その人達は体験を隠しています。もし公言すれば、信じない人達から攻撃されて危険な目に遭うからです。

アダムスキーを支持した人達

むかしアメリカの偉大な大統領といわれたジョン・F・ケネディーは、アダムスキーを強力に支持した人でして、UFOの実体をよく知っていました。そしてUFOの推進法である重力場推進方式を採用して地球の科学に一大変革をもたらそうとしたのですが、借しくも暗殺されました。

さらにドイツのロケット工学の父と謳われたヘルマン・オーベルト博士もアダムスキーの友人であった人で、この地球世界に別な惑星から人間が援助に来ていることを知っていたというこです。その他にも多くの有名人や社会的な地位の高い人々がアダムスキーの異星人来訪説を支持していた事実があるのですけれども、アダムスキー亡き後はすべて抹殺されてしまい、今はアダムスキーの影も薄くなったような状態です。

しかし、アダムスキーを支持する活動を強力に推進している国もあります。それは実にこの日本でして、その支持団体は日本GAPです。

私が日本GAPなるものを始めたのは1961年の9月からです。したがって今年で36年になります。よくも長続きしたものだと思いますが、これはもちろん会員の皆様方の絶大なご支援のたまものです。しかし私には宇宙的な事柄に関して普通の人が持ち合わせない、何か得体の知れない知識欲、探求カがありまして、その結果を一般世間に知らせるべきだという使命感のようなものが全身に満ちていたことは確かです。 

いったいに私は子供の頃から不思議な現象や超現実的な物事に深い関心がありました。そのためにずいぶん変わり者扱いされたこともありましたが、自分の内部から沸き起こる探求心を抑制することはできず、アダムスキー問題にしましても全く疑惑を起こすことなしに、まっしぐらに啓蒙活動を続けてきたのです。そして私自身にもずいぶん不思議な事がいろいろとありまして 、私が何か危険な状態におちいりそうになりますと、不思議にそれをのがれたことが無数にありました。これは明らかに「何者か」による援助であると思っています。その「何者か」とは何か? もうお解りでしう(と言って上空を指さす)。国内でも助けられていますし、海外でも援助されています。 

私は思うのです。人間は学校で教わることだけを絶対的な真理として固く信じて、それ以外の事柄、つまり学校で教えない物事は非常識として信ずるべきではないという態度で生きることは、自分の保身や生活の維持には良いでしょうが、これでは進歩しません。この世の中にはどこに何が存在するか分かったものではないからです。伝えられている歴史でさえも絶対的に正しいかと言いますと、そうでもないようですね。ずいぶん歪遡られて教えられている部分があるようです。

この世には不思議な現象が沢山ある

そこでUFO問題に返りますと、私が知っている限りでも、国内だけでもずいぶん不可思議な事件が発生しています。 たとえば、大正12年(1923年)9月に発生した関東大震災で、横浜も大打撃を受けましたが、そのときに1機の円盤が超低空に降下して、逃げ惑う人達を安全な場所に誘導して、それについて行った7人の人を助けたという事実があります。その円盤の上部には2人の異星人が姿を現わして手を振って誘導したと、目撃者の1人である大塚敬さんというご婦人が証言しておられ、インタビューした高坂和導氏が例の金星人オーソンの絵を見せたら、この姿と全くおなじだったと言って驚いておられたということです。 

この調査が行なわれたのは20年前のことで、そのご婦人が81歳のときですから、もうご健在ではないでしょう。(上図は当時の光景)高坂和導画

信・不信の境目を決めるもの

以上の他にUFO事件は国内だけでも多数ありますが、ここで問題になるのは、絶対に間違いはないと関係者が認めるようなUFO事件やその他の不思議な事件を、どうしても認めようとしない人達がいます。それは何かの幻覚だとかプラズマ現象だとか言って、非科学的だという立場で否定するわけです。科学はもちろん重要ですし、科学的な考え方を高めなくてはいけませんが、現在の地球の科学が大宇宙の森羅万象をすべて解明できるほどの水準に達しているとは到底思えません。もっと謙虚に考えるべきではないでしょうか。

ところが、最高の教育を受けた人が自分の専門以外の分野については意外に無知であり、深遠なものに対する探求心を持たなかったりします。これは普通に見られることですが、1人の人間が非常に唯物論的で、謎の現象をすべて一笑に付して相手にもしないという性質をもって生まれた理由は、どこにあるのでしょうか。

この理由は遺伝によるようです。そしてそのような遺伝を受ける環境に生まれたこと自体が、本人の過去世からの宿命(カルマ)を現わしていると言えるでしょう。このように言いますと、またも非科学的だと攻撃されるかもしれませんが、人間の宿命や持って生まれた性質の差や転生などは現段階で容易に科学的に解明できるものではありません。いつかは解明できるかもしれませんが― 。

一方、さほど教育を受けていない人でも、自分の人格の向上をめざして精神面での修養を行なったり、はるかな大宇宙の彼方に思いを馳せて、天国のような惑星の存在を想像しながら地球の現状を憂えたりする人もありますが、これも過去世からの宿命によると言えるでしょう。

宇宙の根源的なるものの認識が最重要

そこで、人間の転生すなわち生まれ変わりという現象を知る必要があります。これも現段階で科学的に解明は不可能ですが、私達はアダムスキーの残した大いなる遺産である新アダムスキー全集に接することが出来ます。この膨大な知識を持つならば現在の地球社会の水準を超えた凄い知識が与えられます。もちろん、あの中に書いてあることはすべて真実なのだという確信がないといけません。そして人によっては、あの全集の1冊を読んだだけで「これは絶対に事実なのだ!」と即座に信ずる人があるでしょうし、また逆に「なんだ、こんなインチキ本が」と放り出す人もいるでしょう。こうした相違はすべて過去世から多数の転生を経て培かわれてきたカルマによるものです。

これで人間には差があることがおわかりでしょう。たとえば、同じ学校で机を並べて全く同じ教育を受けた人同士でありながら、卒業してからある人は右翼になり、別な人は左翼になって活動します。これは教育の結果ではありません。過去世からのカルマです。

ここで重要なのは、人間には精神的な成長度における差があるのですが、絶対に差というもののない「核心」があらゆる人間に内在しています。それは万人を生かしている「宇宙の魂」というべきもので、これをアダムスキーは、「宇宙の意識」 (Cosmic Consciousness) と名づけています。もっと言いかえれば、「宇宙の創造主」または「神」ともいえるでしょう。これが人体を生かしているわけです。 

ですから、その意味において私達はいかなる性質や知能を持つ人をも差別してはいけないということになります。万人は「大宇宙の子」であるからです。前述のように人間各自の精神的知能的発達度は千差万別ですから、とかく私達は程度の低い人を蔑視し差別する傾向がありますが、これでは万人を大宇宙の子と認めたことになりません。もっと人間の内部に宿る根本的な「宇宙力」ともいうべきものを認めて、それに敬意を表するべきです。

そんな宇宙力といっても、つかみどころがないではないか。何を指して宇宙力というのか、と反論する人があるかもしれません。しかし宇宙力は厳然と存在しています。それは「生命力」というかたちで人間を生かしているのです。この生命力なるものは全く公平に与えられており、それはあたかも太陽が万人に差別なしに光を与えるのと似ています。 だから私達は万人を大宇宙の創造主の子として尊敬する理由があるのです。どんな悪党でも、やはり創造主の子ですから尊敬すべきでしょうね。そんなことをしては世の中の秩序が保てないではないかと思われましょうが、秩序の維持は法的な規制を加えればよいのであって、これは蔑視ではありません。悪い事をすれば悪い報いがあるという因果応報の法則を知らしめるための手段です。

UFOの推進原理

以上のような事をスペースピープル(異星人)がアダムスキーを通じて地坪人に教えようとしたのです。しかしアダムスキーの体験記は広く一般に流布しませんでした。時期尚早だったといえるかもしれませんが、そのタネはまかれたのですから、いつかは世界的な古典として熟読される時代が来るかもしれません。必ず来るでしょう。 

いずれ地球人は私達の太陽系の別な惑星群に偉大な文明が存在していたことを知って愕然とし、地球社会に大変革を起こすときが来るはずです。私はそのことが分かっているものですから、こうしてGAP活動を続けているのです。あと25,6年ないし30年もすれば地球人は太陽系の他の惑星群の人達と公然と交流するようになるでしょう。それも分かっています。

そんなことは久保田1人の思い込みではないのかと言う人があるかもしれません。ところが実はアダムスキーの本をかなりの有名人や科学者が読んで共鳴している事実があるのです。実名を列挙すれば皆さん方は驚くでしょう。

それはなぜかといいますと、現在の地球の航空機は燃料を必要とする噴射推進方式を応用していますが、これには限度があります。そこでUFOが応用しているような重力場推進方式に切り替えないことには宇宙開発に進歩がないことを進歩的な科学者が気づいているからです。

これは磁気の斥力と引力を応用したもので原理は簡単なものです。UFOの機体はこの原理で作動するのですが、光速に近いスピードで飛びながら、しかも複雑な動きをする場合、内部にいる人間はGフォースの影響で人体が耐えられなくなりますから、そこでUFOの船体には人工的な重力場が作り出されていて、そのために内部にいる人間は重力場に引き寄せられるからGフォースの影響はないのです。これは猛スピ-ドで自転し公転している地球の表面にいる人間が人体に何も影響を受けないのと同じで、つまり大自然を模範にしてUFOの船体が作られているのです。 

写真上1952年12月13日、パロマー山のアダムスキーの住宅上空へ超低空で飛来した金星の円盤が投下したネガフィルムに写し込まれていた不思議な文学と図形。このネガは同年11月20日、カリフォルニア州南部のデザートセンター砂漠地帯に着陸した円盤から出てきた金星人が、アダムスキーが持っていた撮影済みネガをホルダーごと借り受けて行ったもの。この写真はむかしアダムスキーから筆者に贈られた。

写真下 この奇妙な図形は金星の宇宙船の推進原理を説明したものと聞いた南アフリカの研究家パシル・パンデンバーグは苦心して解読し、写真のような反重力モーターを開発した。しかし彼はアダムスキーの忠告を開かずに早まって記者団に公開したために何者かに技致されて行方不明となった。

この作動原理については、1952年11月20日にカリフォルニア州のデザートセンターに円盤で着陸して出て来た金星人がアダムスキーと会見したときに砂地に残した靴底の奇妙な図形と、さらに12月13日にパロマ山のアダムスキーの住宅上空に飛来した同じ金星人が円盤の窓から落としたネガホルダー(アダムスキーが砂漠で相手に貸しておいたもの)に写し込まれていた奇妙な図形などがUFOの推進原理をあらわしていると伝えられています。

 

とにかくUFOの推進原理をスペースピープルに教えられたアダムスキーは、さらに米海軍の研究所に原理を伝えた結果、米海軍は模型ながらも本物のUFOの開発に成功したと述べています。しかしこれは秘密裡に葬られてしまったようでして、その後どうなったかはわかりません。ケネディー大統領はアダムスキーの親友でして、UFOの秘密を知っていたと思われます。そのためかアダムスキーはホワイトハウスヘ自由に出入り出来る許可証を持っていたということです。しかしケネディは暗殺されました。この理由としては宇宙問題がからんでいたと思われます。利権を固守するための恐ろしい犯罪だったのかもしれません。

第2話へ続く

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