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 ネス湖の怪物とUFO  

第2話 UFOと宇宙 No.2 1973 より転載
 

思うに我々は注目すべき状況に接している・・・
F・W・ホリデイ 

ラセン形は磁場をあらわす?

私が思うにわれわれはここで注目すべき状況に接しているのである。私の意見では、ネス湖(や他の湖水)にいるものはドラゴンと人々に呼ばれてきたものに間違いない。そして”ドラゴン”の定義をすると、われわれはその基準として、世界中の宗教画にある描写や叙述だけを取り上げるのである。

▲イギリス、ウイルトシャーのコランにある9世紀の石造十字槍に見られる長い首のネス湖型竜。ラセン形のうずまきがある。

そのすべては、複数のコプ、ヘビのようにまがりくねった胴体、毛深い首とツノのある頭部と残りの部分である。だがその状況をずっと奇怪なものにしているものは、空中に見られた物体(複数)も言及されているということである。そしてそれらは水中にいるものと関連して述べられている。

マッケンジー氏は語る。「中国の盛大なあの竜舞はいく世紀にもわたって正月の第15日に行なわれてきた。その日には竜が通り道に繰り出され、その町で1人の男が赤い大きな球をもって行進する。デ・グルートやハースやディ・ヴィサーラは2匹の竜の間に画家たちにより描かれてきたこの不思議な球について書いている。球は太陽として、雷電のシンボルとしてまた月や真珠として言及されてきた。時々ディ・ヴィサーラ氏は、それは炎を吹き出す一つのラセンとして、あるいはその上になにかラセンの様なものが描かれている球として象徴されている、と注釈している(注5)」

ラセンは長い間竜とは関係が深く、旧ノルマン人の教会芸術(注6)であるスカンジナビアのジェリンジュ彫刻や多数の中国のつづれ織りにそれが見られる。それは神聖なシンボルなのであり、古代エジプトの王冠にも見られる。石器時代のラセン模様は、スコットランドで発見された装飾をほどこされている石球上にも描かれている。これよりもはるか以前、青銅器時代には広範囲にわたって宗教的な表象としてラセンは用いられていた。(注7)

水脈占い師であった故ガィ・アンダーウッド氏は、彼が”ジオデシクス”と呼んでいる種々の不思議な力線は、しばしば7という数字に基づいた数学上の法則によってきめられた形でラセン状に密集していると主張した。彼はこれらの線は、磁場におそらく類似した一つの自然力なのであると信じている。(注8)

彼は次のように書いた。

「ユーフィンガムの白馬に関するもっとも興味ある問題の一つは、それが明らかに竜、すなわち足をもった大蛇であるのに、馬として知られていることである(注9)。」

青銅器時代の山の斜面にある模様を調査した後彼は、その動物の目が、判読不可能なもとの図の上に力線のラセンによってしるされていたのを発見したという。

私は、ブリティッシュ・ダウザーズ(水脈占い師)ソサエティの会員の一人であるキャリー夫人から数年前水脈占いを習ったことがある。彼女は多年にわたりネス湖の怪物の居場所を占ってきた。大多数の人々は、特に科学者連は、彼らが予言された位置に水中探知機ビームを発射し、水柱の中にいた奇怪な物体(複数)からはねかえってきたエコーを記録するまでは、もちろん懐疑的であった。私はすでにこの方法を用いていくつかの成功をおさめたが、どうしてそれが働くのかは実際のところわからないのである。

水脈占いはESP能力?

 ドラゴンといい、UFOといい、地力線といい、これらすべてにおいてわれわれは物質世界における客観的科学と心の世界における心霊的効力との間の中間地点でうろたえているような有様である。

ある人々はダウジング(水脈占い)をESP能力の一種であろうと考えているが、これに賛成するにしてもわれわれは今だに何も説明できてはいないのである。(注10)

故C・E・M・ジョード博士は書いたものだ。

「超常現象とよばれているものを研究していて、それがあまりに頻繁に起こると、研究者はその事実を信じることを差し控えておくことも、またその事実にあてがわれているもっともらしい説明を信頼することも等しく不可能であることを悟るのである。その事実が起ころうが起るまいが、全世界というのは、いくつかの重要な点において、人間の習慣的想像力をはるかに絶したものなのである(注11)」

私は後者を受け入れるものである。 というのは、人間は実際何らの選択権をもっていないからだ。音波がそれらに当って、はねかえってきたのであるから、ドラゴンは実在するだろう。また、それらがレーダー波を妨害したのであるから、UFOも実在するのである。だが事実がどの程度事実なのか。 さらに重要なことに、いったいそれらが何を意味しているのか。これらの疑問とさらに多くの経験を考慮してみると、われわれは自分たちの地平線が今まで夢にもみなかったような概念までも含む魔術的な方向に拡大されていくのを見るであろう。おそらくこれは課題となる対象である。

中世のケルト人文学を通じて、ドラゴンはしばしば化け物や幽霊だといわれてきた。目下のデータでは、これを不可能にすることはできない。レイナー・C・ジョンソン博士は語った。

「私は、(タイラルがそうであるように)幽霊もお化けもそうたいした違いはないと思う。だが私はそれらのどちらも物理的なものとして見ている点で彼とは異なる。私はそれらは普通の光波がある限られた段階で反映したものなのであるとあえて主張するものである(注13)」これが本当ならおそらくわれわれは今「水中音波探知機の衝撃をも反射する」と付け加えなくてはならなくなる。

神話と科学

われわれがこの不可解そのものの老父のうちに見いだすものは、神話、伝説、そしてすべての分析に挑戦してきた科学的観察などがゴタマゼにされたものである。オスの竜は―D・A・マッケンジー氏(中国と日本の謎)によれば―ほおにヒゲをもち、あごやノドの下には、輝く真珠がついているとう。中国人はこれを”尊い真珠”とか”月の真珠”とか呼びならわし、仏教、道教に至っては、”すべての望みをかなえてくれる真珠”となっている。

シュメール及びエジプト文化のもとでは、翼のある円盤として描かれ、生命の象徴とされている。われわれには何の選択力もないが、私はこれらの物体は現代版のUFOなのであると思う。

また一方では水脈占い師がラセン状の地力線を探知しうる場所にある泉や洞穴から出てくるといわれる竜がいるのである。(注14)ラセン効果がこのネス湖の底深く探知されたのは、果して単なる偶然だったのであろうか。(注15)

1484年に、フェリックス・フェイバーは次のように書いた。

「だが、あの人体が耐えうる程度の高さの、われらの聖山(シナイ山)には、どんな恐ろしい怪物もいない。自然に従い、昼と夜は交互にめぐる。そこには怪竜も幽霊もなく、すべては聖なる内にある」 

ネス湖の怪竜ミステリーが起こっている背景とはこのようなものである。

(終わり)


●参考文献
(1) 「ネス湖調査局からの報告」マサチューセッツ応用科学アカデミー、 1972年10月29日
(2)
(3)
(4)
(5) マッケンジー、D・A(1926) 「シンボルの移動」 ケイガン・ポール、トレンチ、トルーナ合資会社、ロンドン
(6) 引用例 ヨークシャー地方レビシャムでの10紀の墓石。
(7) 引用例 ニューグランジ
(8) G・アンダーウッド(1968) 「過去の様式」 ロンドンミュージ アムプレス
(9)
(10) 参照「英国ダウザーズ協会」1971年12月、第22巻、No.154
(11) 「自然科学研究の驚異」(C・E・ M・ジョード)1938年、ハーバーズ・マガジン誌
(12) エドワード・U・コンドン(科学者)「UFOの科学的研究」(163頁〜164頁)ニューヨーク、トロント、ロンドン、バンタムブックス。  レイクンヒースの件に関して、今ではもう悪名高いあのコンドン調査団は次のように述べている。
 「要約すると、このケースはレーダーにうつったUFOファイルの中でももっとも不可能で異常なものである。」
(13) C・レイナー・ジョンソン (1953年) 「秘蔵された華麗なるもの」 ホッグー・アンド・ストートン社、ロンドン
(14) 竜の泉とは、旧約聖書のネヘミア記第2章13節に出ている。ヨークシャー州アルネ教会(南の扉)では、一頭の竜が泉や穴から出ているのが描かれている。M・W・D・ヴィサーラ著「中国と日本の竜」(1913年、アムステルダム)も参照。
(15) 1969年の夏中、ネス湖に47回も潜ったR・W・イーストラフ提督指揮下の潜水艦ビスセスの報告。
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